猫の好酸球肉芽腫症候群はよく認められる皮膚疾患です。この症候群は、病変の発生部位や形状によって、無痛性潰瘍、好酸球性局面形成、線状肉芽腫の3つに分類されています。
【原因】
この症候群の原因はいまだに不明ですが、ざらざらした舌で舐めることと関係があるようですが、おそらく免疫が関与していると思われます。
【症状】
無痛性潰瘍:好酸球性潰瘍または口唇潰瘍と呼ばれています。病変は境界部のはっきりした潰瘍で、上唇に最もよく認められますが、口腔粘膜、下唇、皮膚などにも発生します。
この病変は痒みも痛みもありません。
好酸球性局面形成:これは境界部のはっきりした盛り上がった斑状の潰瘍化病変であり、3歳以上の猫の内股と腹部の皮膚に最もよく発生します。この病変には、激しい痒みが認められます。
線状肉芽腫:1歳位の若い猫に認められます。この病変は明白な線状を呈し、盛り上がっていて、硬くなっています。後肢の後面でよく認められますが、口腔や皮膚などにも認められます。この病変には痒みがありません。
【診断】
通常、診断には飼い主さんからの情報と身体検査所見でわかりますが、皮膚のソウハ検査(病変をひっかいて細胞を採り顕微鏡でみる)、スタンプ検査(病変にスライドグラスを押しあて細胞を採って顕微鏡でみる)、真菌培養(カビではないことの確認の為)、血液検査も実施することがあります。
【治療】
治療は、副腎皮質ホルモンや黄体ホルモンの投与が中心となります。これらの薬剤の補助として、ある種の免疫強化作用のある薬剤が使用されることもあります。また、外科的除去、放射線療法、凍結手術も実施されています。
【予後】
この症候群には再発がよく認められるため、飼い主さんには十分理解していただく必要があります。また、線状肉芽種と無痛性潰瘍は自然に治癒することもあるようです。
ノア動物病院より転記
本当に、この通り。サスケはこの症状にぴったりでした。
何もしなくても治る事もあり、また、段々とひどくなっていくこともあり。
札幌での検査は、血液をとり、好酸球を数えたようです。(と、思います。)
最後の方では、鼻の部分までえぐれてしまい、黒い色の鼻が、
その部分だけ、白くなり、痛々しそうでした。
<サスケのママ>